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2024/09/25 12:00

けいちゃんは石垣島にある「As tart & coffee」を切り盛りする店長だ。「島の装い。展」には去年の3月から参加してくれていて、台湾や名古屋、浦和のイベントにも参加してくれた。

しまよそチームのなかではおそらく最年少ぐらいに若いのだけれど、いつもにこにこ穏やか。去年の3月が初めての大きなイベント出店だったのだけど、いまやもう慣れたもの。ひとりで接客しながらコーヒーも淹れ(しかもハンドドリップで)、ぼくだったらすぐにテンパってしまいそうな状況なのに、焦ったりピリピリしたようなところをみたことがない(ように見える)からすごいとしか言いようがない。店舗のある石垣島アパートメントに同居するねーさんがたにかわいがられながら、島の装い。に、コーヒーの香りとともに柔らかな空気を運んでくれる。その空気に誘われて、ぼくは島の装い。展のときは幾度となく、けいちゃんのカフェラテで1日をはじめたものだ。




いろいろな事情があってAs tart & coffeeが10月いっぱいで閉店することになり、けいちゃんは次のステップに進むことになった。だから先日の浦和PARCOでの島の装い。展は、けいちゃんにとって(いったん)最後の出店でもあったのだ。

聞けばこの機会でワーキングホリデーなんかを利用して海外に学びに出たいんだって。もちろん寂しくはあるけれど、なんだか希望に溢れててけいちゃんの行く末が楽しみでしかたない。そりゃ山も谷もあるかもしれないけど、けいちゃんならなんの心配ないね。どこでだっていつものにこにこ笑顔で周囲を癒している様子が簡単に思い浮かぶ。いったんと書いたのは、けいちゃんがいろんなことを学んでいつか石垣島に帰ってきて、自分のお店を開いたらそのときはまた島の装い。展に出店してね、という話を浦和でしたからだ。



寄り添ったり、見守ったり、助けてもらったりしながら、島の装い。がつくり手さんの人生の一部になれたらうれしい。先のことはもちろんわからないけど、島の装い。が進んでいく道と、けいちゃんの人生とが、この先でまた交差するときがくるといいな。そのときをこれからのたのしみのひとつに加えて、島の装い。は歩みを進めていこう。

text : セソコ