2024/10/30 12:00
先週参加したばかりの「雑貨女子博 in 台湾」に、毎年5月に参加している「森、道、市場」。ちょっとした出店や、参加できなかったものもふくめると、「島の装い。STORE」が「出店」という形で国内外のあらゆる地に出向くことができる機会は、ありがたいことにたくさんあったりします。
普段は店舗を営業して、年に数回主催するイベントもある。今年3月に全国出版した書籍「沖縄、思いが伝わるつくり手を巡る旅。」や、この 「しまよそコラム」も、沖縄のものづくりを発信し伝えられる機会は、しまよそ起点の活動だけでもたくさんあるけれど、それでも「出店」する私たちの役割は何なのだろう。今年はそれを、出店を控える度にあらためて考えていたなと思います。
もし、沖縄のものづくりをより多くの方に知って触れてもらうためであれば、私たちが行かずとも、つくり手さんから預かった商品や作品を、思いや魅力をしたためたポップやマニュアルなんかを添えて各地に送るだけでもよいのかもしれません。でもそれじゃ悶々としてしまう自分がいたりして…
もちろん、それでこそ多くの方へ届けられることもあるけれど、悶々としてしまう理由には、しまよその活動がスタートするきっかけとなった「島の装い。展」で、ただモノとお金のやりとりではなく、つくり手とつかい手の間で、またつくり手とつくり手の間で、あたたかなものが行き交うことで伝わっているものがあると知っていたから。
持つ思いも、ものの魅力も、つくり手さんの熱や感情に触れたり、表情や存在を目の当たりにしてはじめて知る部分がある。それは「島の装い。展」やつくり手さんを訪ねたりして、同じ空間で同じ空気を感じながら会話したことで、はじめて得られたことです。
そうやって商品や作品と一緒に預けてもらった思いや体温は“体温をもってして伝わるもの”だと信じているし、“体温をもってして伝えたい”とも思うのです。それが私たちのできることであり、「出店」だからこそ担える役割でもあるなと思います。
この役割を大切にして、これから先も「出店」という形で様々な地へ出向き、新たに出会う人たちへ、つくり手の思いや体温を直接伝えられるといいな。
1枚目の写真は、今回の台湾遠征において、あらゆる面でサポートいただいた「akushu」の上野さんに撮っていただいたものです。大切にしたいなと思う瞬間を切り取ってくださりありがとうございました!
text:コミネ