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2025/04/09 12:00


3月の「島の装い。展」から、先ほど終了した「おきなわ島の装い。展」まで、今年の四半期ちょっとを駆け抜けてきました。継続性のあるイベントであるための課題感だったり、もっと成熟させていきたい部分はもちろんあるけれど、一方で、島の装い。を楽しみにしてくれている人がいるという確信や、もうどんな舞台にだって胸をはって出ていけるという自信みたいなものも得ることができたような気がしています。


さて、それでこれからぼくは何をしていきたいんだろう。

プロジェクトを事業として成功させるためにやらなきゃいけないこともたくさんあるし、島の装い。展はもっといろんな地域に出ていけてもいいかもなーなんて思ったり、いろいろあるけれど、もうちょっと大枠の話ね。

昨日の投稿にもすこし書いたけれど、資本主義社会のなかで売上や効率というものさし(価値観)だけで計ってしまうと、ぼくらのやっていることって、規模が小さいし、効率が良いわけでもない。でも、儲かるビジネスではないから淘汰されてもしょうがないかと言われれば、やっぱりそんなことはないと思う。人のぬくもりや営みを近くに感じ、つながりの中で心を豊かに暮らしていくために大切な技術や思いが、“ものづくり”にはあるとぼくは思っている。子どもたちや、その先の未来にまで残していくだけの価値あるものだと。

教育や研究に公助としての投資が大切なように、「ものづくり」にももっと助けが必要なのではないか、と思う時があります。資本主義的な価値観のなかだけでレースをするのではなく、ものづくりを愛する人たちで助け合い、ものづくりのある社会を支えられるような社会の仕組みがあるといいな、なんてことを最近はぼんやり考えています。しまよそもそのひとつだとは思っているんだけどね、何ができるかわからないけれど、行動してみよう。良いアイデアのあるかた、ぜひ連絡ください 笑

※写真は今回の日本橋高島屋にシオタニミカちゃんが使用例として持ってきていた木のマグカップ。10数年前にお姉さんからプレゼントしてもらった「たま木工」のもの。玉元さん初期の作品で、憧れつつこれまで大切に使ってきたのだとか。その2人が時を経て隣りのブースで出展(昨日の投稿1枚目のふたりです)。そんな物語が生まれたのも、ものづくりの力があればこそ。

text:セソコ