2025/04/16 12:00
昨日の夜、気になってフォローしていたとあるイベントのレポートが投稿されました。しまよそと照らし合わせて読んでみたら様々なことを感じ考えさせられたので、別のコラムも少し考えていたけれど、この機会に感じているものが新鮮なうちに整理&シェアさせてください!
とあるイベントとは、山梨県の富士吉田市にある趣ある飲屋街「西裏」で開催される「西裏市場」というイベント。市役所からの相談を受けて、地域を再び盛り上げることを目的に始まった、観光客も地域の人々も街を歩きながら“食”を通じて出会い、交流が生まれるマーケットです。
レポートを読み進めていると、産業が時代と共に衰退してしまったり、人が留まりづらかったり、飲屋街にありがちな夜の治安問題だったり、そういう“街”が持つ課題の解決をサポートする目的もあるけれど、闇雲に盛り上げるのではなく「西裏」が歩んできた歴史を紐解くことで見えてきた、内外の人々が交わり合い受け入れ合う関係性や、かつてあった特有の風景を再び息づくものにすることも役割としてあって。役所も地域の人々も出店者も観光客も「集まるすべての人と“共に街を築くイベント”でなければ。」というような意志を感じました。
また、レポートの最後の項目に綴られていた「30年後にも開催されることを目指して」という言葉。単に“たくさんの人が訪れて、賑やかな活気が生まれて、街が盛り上がる”ということだけがゴールじゃなく、この街の一部として機能し継続されていく“営み”になっていくことを見据えているように感じました。
“営み”が生むのは、出会い交流する人々の“思い合い”だったり、共に楽しんだり考えたり行動したりすることで育つ“誇りに思う気持ち”だったり、ひいては個人の“生きるパワー”だったりも言えると思います。
しまよそも同じように“ものづくり”という人々の営みを大切にしているのは、これらのような豊かな副産物が生まれることを実感していて、それが将来「互いを思い、それぞれが幸せであることを喜び合える社会」につながっていると信じているからです。(詳しくはホームページの「島の装い。とは」にて)
「島の装い。展」や「島の装い。STORE」を通して、具体的に沖縄や地域の問題解決という役割を担っていけるかもしれないし、誰か個人の生きるパワーになれるかもしれない。その先のありたい社会や未来をつくるものと信じて、この先もしまよそでお仕事をしていたいです。
富士吉田市には、しまよそでお仕事を始める前に前職のお仕事で訪問したことがあります。街の趣はもちろんだけれど、街を歩くと地域の小中学生は見ず知らずの私たちにも元気よく挨拶をしてくれて、出会った人々からお話を聞いていると、地域のみんなが愛をもってこの地域のことを考えて、協力して、面白くなるようにそれぞれが様々なことに取り組んでいて。そんな「思いやりが根付いている街」という印象がありました。
「もし沖縄を離れないといけなくなるとしたらここに住みたい。」
富士吉田市は、他のどの地域よりも一番にそう感じた場所です。「西裏」という場所は、個人的に撮り溜めた写真や記憶の中でも特に印象深く、そして興味深く、魅力的なところでした。写真はその時のものを少し。
「西裏市場」には私自身参加したことはないですし、今年も別の県外遠征で行けそうにないのだけれど、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
text:コミネ