2025/05/21 12:00
「大切なことは大体マンガから教わった」とも思ってるくらい、自分は大のマンガ好きなんですね。
そんな自分にはとても好きな博物館があって、それが京都にある「京都国際マンガミュージアム」。関西に住んでいたことがあってその頃に度々足を運んでいた、文字通りのマンガのミュージアム。古今東西ありとあらゆるマンガが所蔵されていて、それらを手に取って読むことができる夢のミュージアムなんです。ずっと居ちゃう。
その京都国際マンガミュージアムが戦後80年のタイミングということで「マンガと戦争展 2」という展示会を開催、そして沖縄でも開催してくれるということで、早速行ってきました。
会場は那覇市の琉球新報本社内にある琉球新報ギャラリーで、そんなに大きくない会場だからサクッと観れるかなーとタカを括っていたんですが、とんでもない!
まずはなんと言っても、沖縄出身で沖縄戦を描き続けている漫画家・新里堅進の生原稿がズラッと展示されていて、その迫力たるや。戦争の悲惨な内容も相まって、やっぱり直に描かれた線から感じられるチカラはすごい。
他にも有名マンガ家の戦争についての作品の紹介や、沖縄出身の大白小蟹の原画や描き下ろしイラストに、台湾出身の高妍の作品解説など、大御所から新鋭までをしっかり網羅。
さらに、戦争をどういう意図や表現として描いたのかテーマごとに分け、それぞれに合った作品を実際に手に取って読めるという実践的な展示や、戦争について描かれたマンガがたくさん並んでいてそれらを自由に読めるので時間がいくらあっても足りないくらい。またちゃんと時間つくって行きます。
目を背けたくなるような凄惨な事実にもしっかり向き合うこと、過ちを認めて省みることの大切さ。それらを、マンガという表現だからこそ伝えていけることがきっとある、という勇気をもらえる素晴らしい展示会でした。展示内容は撮影NGなので、現場で実際に感じて欲しいです。
ストアにもこの展示会のフライヤー(写真二枚目)を置いてますので、気になる方は手に取って持ち帰って、ぜひ会場に足を運んでみてくださいね。
ちょっと辛い内容ですが、子供達にも観て、読んでほしいです。自分が子供の頃に『はだしのゲン』や『対馬丸事件』を読んで平和の尊さを知ったように。戦争を起こさないことが如何に大事で、如何に難しいかを、マンガだから伝えてもらえたように。
敗戦から80年という今年。
戦争の語り手が減っている中で、沖縄でもこの展示会を開催してくれた京都国際マンガミュージアム関係者の方々に本当に感謝しています。ますます好きです。
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マンガと戦争展 2 in 琉球新報ギャラリー
2025年5月15日〜 6月16日
(10:00-18:00)会期中無休
会場■琉球新報ギャラリー
料金■無料
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text:シオヒラ