2025/06/04 12:00
イベントで見かけて気になっていた「瀬底島ポタリー」を瀬底島に訪ねた。すると器だけじゃなく、自慢のフィルムカメラも見せてくれて、工房周辺を案内してくれた。島の装い。のことに興味を持ってくれていたそうだ。 20年も沖縄で陶器を作り続けてきたそうだ。
取材でいくつかの工房やお店を巡った。ひさしぶりに会えていろんな気づきを先輩からもらったり、若い人の感性や勢いに触れたり、ものづくりの優しさを感じたり。画家で玉城食堂を営む梅原龍さんと最近のこととか一緒に何かできないかね、みたいな話をしたんだけどそれがとっても愉快で、文章ではうまく書けないんだけどなんというか、ぼくももっといい加減に生きようと思った。何件も取材先を巡るうち、何件かの飲み会の予定がはいった。
ぼくはライターなのにカメラを持って、メモをするようにシャッターを切る。ふと降りてきた言葉を書き留めて、原稿に紛れ込ませてみる。
森、道、市場には30数名の「リトルオキナワ」チームで参加した。全国から集まるおよそ500店舗のうちの11。普段の拠点もジャンルも違うけれど「沖縄」という共通項だけで肩を組む。全国大会に向けて遠征する部活動みたいだ。ブースに近いメインステージからUAの歌声が聴こえてくる。一体感と高揚感。初参加の10年前とメンバーはそっくり入れ替わったけれど、同じ空気感のなかで参加できていて、なんだか不思議な感じがする。
帰ってきて翌日、リトルオキナワのメンバーでもある名護のハンバーガー屋「HEY」に立ち寄った。オープンを待ちかねたようにローカルたちが集っていて、「島の装い。展」に出店してくれている「ひとます」さんと「CARROLL THREAD WORKS」さんもいて挨拶。車を停めていた市場の駐車場に戻ると、陶芸家の岸本習太郎さんがピンクのカラーボールを持って出てきて「セソコさんキャッチボールしましょ」と言った。だから同行のカメラマンがトリコパンで買い物をする束の間、ぼくらはしばしキャッチボールを楽しんだ。
日曜日、とある目的地に向かう途中、次男がどうしても自転車に乗りたいというのでgoogle mapで公園を探して立ち寄った。そこは干潟に降りていくことができる公園で、行ってみると絶滅危惧種のシオマネキが大量にいた。次の予定があってすぐに出発しなければいけなかったので、「今度ちゃんと時間をつくってまたこようね」、と子どもたちと約束をした。
つながりの中で生きて、それぞれの時間が交差して、積み重なっていく。
text:セソコ









