2025/07/27 12:00

私にとって日々の買い物は“よいもの”との出会いを楽しむ機会です。それはスーパーでもホームセンターの買い物でも同じ。
お気に入りのものを見つける、今まで知らなかった良さげなものに出会う、暮らしに役立つものを見つける、ちょうどいいものに出会う。そんな体験のひとつひとつが買い物の醍醐味だと思っています。
だからこそ「島の装い。STORE」に来てくれるお客さまにも“よいもの”との出会いを楽しむ“体験”をしてもらいたいと思っています。

さて、突然リアルな話になるのですが、ふわっと営業してそうに見える(?)「島の装い。STORE」も、月ごとに売上げなどの目標を設定して日々目標達成のために努めている、という現実があります。
お店も今年で4年目となり、店内での企画などを重ねる中で、度々レイアウトの見直しも行ってきました。しかし毎回“試行錯誤”というのが正直なところ。

そんな中、最近出会ったのが金城幸(きんじょうさち)さんです。幸さんは、これまでインテリアショップのFrancfrancや無印良品で、人材マネジメントや大型店舗の新規立ち上げなどに携わってきた方。VMD(※)という手法を用いた店舗作りや数値を活用した業務改善などを行ってきたそうです。
※VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)とは
店内のレイアウトや商品のディスプレイを工夫することで、お客さまが商品の魅力に気付きやすく・選びやすくなるようにし、お買い物をより楽しい体験にして購入につなげていくこと
今回、イーヤーサーサ @iyasasa_info のマリヤさんからご紹介いただき、幸さんとのご縁がつながりました(マリヤさんありがとうございます!)。

そしてついに先日、幸さんと一緒に「島の装い。STORE」の店内レイアウトの大幅見直しを行いました。その方法は、目標の数字を踏まえた上で仮設を立ててレイアウトに反映させていく、そしてそれがどういう結果につながったか検証して、次のアクションへと繋げていくという流れ。
これまでは、商品をきれいに並べる、分かりやすいように整える、かわいく見えるようにディスプレイするという安直なやり方だったのですが、幸さんから固定概念をぶち壊すテクニックをいくつも教えてもらいました。
・作家さんごとに商品をまとめるのではなく、商品のジャンルごとにまとめて配置する
→ポストカードだけ、ステッカーだけを集めたコーナーを作るなど
・テーブル什器をまっすぐ置かない
→動きをつけることで店内を回遊するのが楽しくなるように
などなど。もう、目からウロコ。

他にもテーブルの下にも商品を配置したことで、テーブルの上に手が届かないお子さんがテーブルの下から気に入ったアイテムを見つけてくれる、といううれしい出来事も!お客さまが店内を前後左右、そして上下までくまなく見てくれるのは、きっと“宝さがし”のような楽しい体験につながると思うのです。
手前味噌ですが「島の装い。STORE」には、沖縄のつくり手による個性豊かで魅力的なアイテムがたくさん揃っています。だからこそ、今回のレイアウト変更によってお客さまが「よいものに出会えた!」という、楽し・うれしい体験をもっとたくさんしてもらえるようになったら、と思います。

わくわく感の増した店内に手ごたえを感じていますが、レイアウト変更は今回で終わりではなく、今後も定期的に改善・更新を行っていく予定。「島の装い。STORE」の変化をこれからも楽しみにしていただけるとうれしいです!
そして「島の装い。STORE」の他にも、幸さんがVMDのお手伝いしているお店はいくつかあるのだそう。沖縄県内で最近「おや、店内のレイアウトが変わったぞ!」というお店があったら、幸さんが関わっている可能性大です◎
改めてVMD、奥が深い。
幸さん、今回は本当にありがとうございました!
text:うえむら