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2025/10/26 18:00


高雄にいます。


先日開催した「暮らしのイッツソーグー!」で、出展者のひとりである香りの封fooのみかちゃんがぼくのことを“見て”くれて、「セソコさんはもともと発信力を持っているひとですね」とか、いくつかアドバイスのようなメッセージのようなものをくれたんだけど、そのなかのひとつに「体を動かすのが良いと思います」というのがあった。動かすというのは運動とかのことだけじゃなくて、物理的に「体を移動させる」ということも含むらしい。

たしかに、ずっとデスクワークみたいな籠る感じは得意じゃないし、県外への出張がしばしばあるからこそ、沖縄に居続けられるんだという気もしている。蓋や扉は開いた状態にしておかないと、安心感よりも窮屈さを感じてしまう性分なのだ。

というわけでぼくはいま、ジェイミーが誘ってくれたイベントに参加するためにやってきた高雄でこのコラムを書いている。

たぶんぼくは「動くと何かが生まれる」と信じていて、だから人見知りで心配性(だと自分では思っている)のわりに外に出よう出ようとする。目に見える変化なんて簡単には実感できないけれど、あたらしい風景を見ることが好きだし、その中から自分の好きな風景を切り取ってみることが好きだし、いろいろな地域の文化に触れたり、ひとと出会ったり、そんななかになにかしらのつながりを発見したりすることが好きだ。

高雄への直行便を取りそびれ、朝イチの便で桃園空港経由で会場に向かうことになってできた時間で少し観光をした。なんだかひさしぶりにひとりっきりの移動でどきどきしながら、地下鉄を乗り継ぎ、「駁二藝術特区(Pier-2 Art Center)」とその近くにあった市場へ。古い倉庫群の建物をリノベしてアートやクラフトが集まるとても活気のある場所。見たことがあるようで、見たことがない風景。写真を撮りながら、沖縄にもこんな風景をつくりたい、と思うこともしばしば。とにかく台湾は、古い建物を活用するのがとても上手だ。

体を移動させると、やっぱりなにか得られるものがある。今回の高雄の旅のポイントは「住んで守る」ということ。そんなことを感じたイベントを含めた感想はまたあらためて個人のアカウントででも。

text:セソコ