2026/05/31 18:00
日本橋高島屋での「おきなわ島の装い。展」、そして愛知県蒲郡での「森、道、市場」へリトルオキナワとしての出店と駆け抜けた5月が終わろうとしている。
沖縄の魅力を伝えていく、という点では共通しているし、出店者の中にはどちらも参加してくれているつくり手もいるので似通ったイベントのなのだけど、実態は全く違う。日本橋高島屋はもともと工芸や民藝にも力を入れてきた百貨店なのでリテラシーが高く、お客さんの年齢や経済水準も高め。一方、森、道、市場はイベント自体がそもそも「フェス」なので、沖縄好きが集まるわけでも、工芸好きが集まるわけでもなく、さらに若者が多い。つまり客層ががぜんぜん違うのだ。そういう状況のなかで同じように結果を出していく、というのは本当にむずかしい。
だからこの2つのイベントに関わると、わかる人にだけ届ければ良いのか、フェスで売れるものを作る必要があるのか、そもそもどんなものづくりをしたいのか、など、必然的に自分のものづくりと向き合うことになる。
期間中つくり手たちといろんなことを語り合った。
自分自身が楽しんでものづくりを続けていくことや、間口を広げていくことはきっと僕たち背負っているもので、だから「沖縄」を意識しながら、でも「沖縄」という傘を外したとしても広く求められる「もの」をつくっていく必要がある。
おそらく「つくりたい」という衝動だけではなく、そういう試行錯誤がとても大事だし、そういったプロセスが作品に深みや質をもたらす。大好きなつくり手のそんな葛藤や変化・成長を近くで見ることができるというのはとても贅沢な体験だと思う(本人たちは大変だと思うけど)。いつか、そんなことで悩んでた時もあったねって、笑い合えたらいいな。
イベントという断面だけを捉えるとつくり手も作品もキラキラと輝いて見えるけど、そのテーブルに並んでいるのは迷い、悩み、それでも自分を信じて生み出してきた試行錯誤と努力の結晶なのだ。だからぜひ、しまよそは1回ではなく通い続けて、つくり手たちの軌跡を見てほしいなぁと思う。というわけで、次のしまよそは9月の浦和PARCOだよ。お近くの人は遊びにきてね。
text:セソコ






