2026/06/21 12:00

沖縄県には16種類の「国指定の伝統的工芸品」があって、その数は東京都の23品目、京都府と新潟県の17品目に次ぐ全国で4番目の多さです。
「工芸」とは、実際に使うことを目的としながら美しさや技術も大切にしたものづくり全般を指すことば。その中でも経済産業省によって都道府県ごとに指定されているのが「国指定の伝統的工芸品」です。
そして一方「民藝」ということばは、美術家の柳宗悦らによって広められました。名もない職人が日常のために作った器や道具の中に美しさを見つけようとする考え方で、「特別な芸術作品」ではなく「ふだんの生活の中にある美」を大切にする視点です。

なんだかことばの説明をすると堅苦しいのですが、何が言いたいかというと、沖縄県は柳宗悦もびっくりするほどものづくりの宝庫ということ!
街を歩けば住宅地の中に三線のお店が点在していたり、日常使いの器として壺屋焼などのやちむんが重宝されていたり。首里の町ではひと昔前まで機織りのカラン トントンというリズミカルな音が通りにまで響いていたのだとか。工芸も民藝も沖縄の日常の中に根付いてきた、暮らしの道具なのです。

さて週末、久茂地のタイムスビルで開催されていた「手しごと市~ものづくりの日々 平和に感謝して~」(主催・沖縄民藝協会、沖縄タイムス社)に行ってきました。会場ではさまざまなワークショップが開催されていたり、3階のホールでは染織物や木工品などが展示・販売されて、直接つくり手さんから話を聞きながら、作品を手に取ることができました。
話を聞きながら改めて思ったのは、どれもとてつもない手間暇や工数をかけて作られているということ。そして、いつまでも残り続けてほしい技術や文化が、今も人の手によって受け継がれていることの尊さでした。

工芸も民藝も、敷居の高いものとしてではなく、日常の中で自然と手にするものとして親しみ、私自身もどんどん使っていくことで、その営みの一部に加わっていけたらいいなと思いました。
text:うえむら

